2024年9月18日、FOMCで50ベーシスポイントの利下げが決定されました。
というわけで今回の話題はこれ
そのときの市場の反応は、株高・ドル安・債権安のリスクオンモード。
利下げ幅も織り込み済みで、早急な対応をしたと判断されたのでしょうか?
後付けの理由は、自称専門家の方々に任せるとして、個人的にこの動きは意外でした。
実際に利下げが決定し、しかも利下げ幅が従来とは違い、いきなり50ベーシスポイントはサプライズなように感じましたが、市場の反応はそうではなかったですね。
というわけで今回の記事は、この利下げからわかることと、これからの投資の方向性について書いていきたいと思います。
利下げ幅50ポイントの意味
今回の利下げは、25ポイント派と50ポイント派が半々くらいに分かれていましたが、50ポイントの利下げが決定されました。
この利下げの決定について、パウエルさんはこう言ってました。
足元で消費が堅調に推移しているほか、設備投資も回復しており、当面は現状程度のペースでの成長が見込まれる
経済は堅調で特に問題はないと。
でも、念の為に50ポイント下げるよ。手遅れになったらまずいからね。
っていう感じですかね。
ただ、初回の利下げが50ポイントというのはあまり喜ばしいことではないと思っています。
訳↓
過去2回のFRBによる最初の利下げは50bps以上だった。
🔸 2001年1月3日
- S&P500は今後448日間で約39%下落
- 失業率はさらに2.1%上昇
- 不況
🔸 2007年9月18日
- S& ;P 500は今後372日間で約54%下落
- 失業率はさらに5.3%上昇
- 不況
🔸 2024年9月18日
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というわけで、過去の利下げで初回から50ポイント下げた年というのは、何かしらの経済危機があった年です。
それくらいイレギュラーな出来事だということですね。
少なくとも景気が順調だから、50ポイント利下げしますぜ!って感じではなかったはずです。
なので、市場はリスクオンムードに偏っていますが、個人的にはかなりマズイ状況なんだなーっと感じています。
そして、景気後退かどうかが分かるのは、だいぶ後になってからなので、今大丈夫って言っていても、今考えればあの時が景気後退の入り口だったよねー(テヘペロ)みたいな感じになると思います。
パウエルさんがあのような発言をしたのは、株価の暴落、市場の混乱を避けるためじゃないかなと。
まあ、今年は大統領選挙まあるし、これからクリスマスラリーなので、株価は堅調だとは思いますが。
これから短期的には株価は上昇、中期的には下落目線というのが個人的な考えです。
経済指標をどう見るか?
こういう意見を述べると、だいたい批判的なコメントが返ってきます。
米国経済は順調だ!経済指標もそれを表している!株価は右肩上がりや!
その米国経済の順調さを表している経済指標ですが、そもそも本当に信頼できるのか?
参照:米雇用者数、2009年以来の大幅下方修正-年次基準改定の速報値
2024年3月までの1年間の米雇用者数の伸びは、従来の発表値よりはるかに低いものだった可能性が高いと言われています。
結局、こういったデータなんて、都合のいいように改竄することもできるし、データとして何を含み、何を除外するかで結果は変わる。
今後もあとから下方修正される気がしてならないです。
ただ、自分も米国株は超長期的には右肩上がりだと思っています。
過去の出来事が未来を表すわけではありませんが、現にチャートは右肩上がりを続けてきてますからね。
ただ、定期的に10%を超える調整下落や暴落が起きていることも事実。
備えあれば憂いなしというやつです。
なので、次の大幅調整もしくは暴落があれば米国株への投資を本格的に再開したいと思います。
(常に買い時という、王道のインデックス投資をしている方は投資をやめることなく買い続けて下さいね)
さいごに
米国の銀行の投資有価証券の含み損が5000ドルを超えていて、リーマンショック時の7倍に膨らんでいること。
求人広告が減少し続けている点
サームルールの発動。過去9回の景気後退はこれが発動したあとに起きた。誤報はまだないとのこと。
これらの情報は米国経済がリセッションに向かって動いているよう思えます。
個人的にもそう感じています。
ただそれがいつになるかは分かりません。
なので、いつリセッションが起きて、株価の暴落が起きても大丈夫なようにポジションを調整しておきましょう。
個人でできることはリスク管理しかありません。
というわけで今回はこの辺で!
また次回の記事でお会いしましょう!
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