今回は2024年9月12日に新規設定されるフィデリティ・マゼラン・米国成長株ファンドについて紹介していきたいと思います。
このファンドは、米国フィデリティ・インベスメンツ(以下、米フィデリティ)が1963年に設定、約60年という長い運用実績を持つ米国を代表するアクティブ・ファンドと同様の運用を行う米国上場ETFに投資するファンドです。
米国籍のフィデリティ・マゼラン・ファンドは米フィデリティの著名ポートフォリオ・マネージャー、ピーター・リンチが、1977年から1990年に運用を担当、好成績を残したことで、元祖テンバガー・ファンドとしても知られています。
ファンド設定来、S&P500が366倍に対し、このファンドは8,085倍という驚異的なリターンを生んだとのことです。
フィデリティ・マゼラン・米国成長株ファンドの基本情報
フィデリティ・マゼラン・米国成長株ファンドの運用方針はこちら↓
フィデリティ・マゼランETFへの投資を通じて、主として米国を中心に世界(日本を含みます。)の金融商品取引所に上場(これに準ずるものを含みます。)されている企業の株式の中から、成長が期待できる銘柄および割安な銘柄に投資を行ない、長期的な投資信託財産の成長を図ることを目的として運用を行ないます。
目論見書から引用
基本情報はこちら↓
名称 | フィデリティ・マゼラン・米国成長株ファンド |
信託報酬 | 年率0.9915%(税込)程度 |
対象インデックス | フィデリティ・マゼランETF (米国籍外国投資信託/米ドル建て) |
分配利回り | 分配金なし |
NISA対象 | 成長枠 |
信託報酬は1%を切っていますが、少々高いのが気になります。
まあアクティブファンドとしては、安いほうだとは思いますので個人の好みかなと。
構成銘柄
このファンドは設定されたばかりなので、構成銘柄がわからないので、おおもとのETFの構成銘柄をご紹介いたします。
名称 | 比率(%) |
マイクロソフト | 7.96 |
エヌビディア | 7.37 |
アマゾン・ドットコム | 4.80 |
メタ・プラットフォームズ | 3.47 |
アルファベット | 3.38 |
ブロードコム | 2.76 |
イーライリリー | 2.45 |
ユナイテッドヘルス・グループ | 2.40 |
ビザ | 2.09 |
マスターカード | 2.04 |
構成銘柄の上位10種はよく見かける銘柄たちですね。
特徴的なのは、アップルやテスラを含まないことと、イーライリリーやビザやマスターカードなどの商業サービスが含まれる点ですかね。
これといって面白い銘柄が含まれているわけでもないので、何とも言えないですね。
S&P500との比較
ベンチマークはやはりS&P500だと思いますので、そちらと比較してみましょう。
見てもらうと一目瞭然で、当初はS&P500を上回る運用成績でしたが、直近では完全に負けていますね。
米国籍フィデリティ・マゼラン・ファンドの設定来の運用実績 とは全然違っているのはなぜなんでしょうか?
それはこういうことらしいです↓
当ファンドの投資対象である「Fidelity® Magellan® ETF」と同様の運用担当者、投資哲学、運用戦略に基づき運用されている米国籍投資信託「Fidelity® Magellan® Fund」の実績です。1963年5月2日に設定されました。日本では販売されておりません。参考情報として提供することのみを目的として掲載しており、「Fidelity® Magellan® ETF」の運用実績ではありません。また、「Fidelity® Magellan® ETF」とは費用等が異なります。
フィデリティ証券から引用
フィデリティ・マゼランファンドとフィデリティ・マゼランETFとは別のものということのようですが、これいかに?
まとめ
元祖テンバガーファンドとも呼ばれる、マゼランファンドですが、個人的には購入しなくてもいいかなと思いました。
これなら普通にS&P500を積み立ててればいいかなーて感じがしますね。
まあ、少額なら試してみる価値はあるかもしれませんね。
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